FXの基礎を学んだら、入金していよいよリアルトレードを始めましょう。
最初は損失が出るかもしれませんが、FXで勝つためには損失を出すことはとても重要です。
また、リアルのお金でトレードすることで自分のスキルを向上させるメリットもあるので、しっかりと練習していきましょう。

基礎も学んだし、入金もできたし、そろそろFXを始めてみようと思うんだけど、リアルトレードで大切なことがあったら教えて?



自分のお金で損失を出したり、利益を出したり、お金が増えたり減ったりするのを体験することがとても重要かな。
ここではFXトレードの始め方や、相場がどうやって動いているのか、どうやって相場の動きを理解してトレードするのかを詳しく解説していくよ。
なぜ相場は上昇したり下降したりするのか?


為替相場が上がったり下がったりすることで、利益につながるのですが、そもそも相場はなぜ上昇したり下降したりするのでしょうか。
為替相場が変動する理由はいくつかあって、中でも一番の理由になるのが、需要と供給のバランスです。
需要と供給のバランス
では、需要と供給のバランスをドル円を例にあげて見ていきましょう。
まずは円相場から……
- 円を買いたい人が増える → 円が上昇する
- 円を売りたい人が増える → 円が下降する
ドル相場も同じように……
- ドルを買いたい人が増える → ドルが上昇する
- ドルを売りたり人が増える → ドルが下降する
通貨ペアの場合は、ドルと円のどちらを多く買いたいのかによって相場の動きが決まってきます。
- ドルを買いたい > 円を買いたい → ドル円が上昇
- ドルを売りたい > 円を売りたい → ドル円が下降
- ドルを買いたい & 円を売りたい → ドル円が大きく上昇
- ドルを売りたい & 円を買いたい → ドル円が大きく下降



というような需要と供給の関係から、為替相場は上昇したり下降したり、いつも変動しているんだよ。
需要と供給を左右する要因
ちなみに、通貨の需要と供給は、各国の経済情勢や貿易、金利などさまざまな要因から左右されます。


例えば、リーマン・ショックのように米国経済への不安が高まるとドルが売られて円が買われます。


また、最近の例だと米国の金利が上がって、円が低金利のままだとドルを買う人が増えて円安が進んだりするのです。





FXで稼ぐためには、これからドルを買う人が増えるのか、それとも売る人が増えるのかを想定することが大事なんだ。
トレンドとレンジ相場の見方



でも、どうやって実際に上昇か下降かを想定していけばいいのか……FX初心者の私には難しいよね。



実は、初心者でも中級者でも上級者でも、先のことは誰にもわからないんだよ。だから、チャート分析したりニュースを読んだりして相場分析をするんだ。
そこで、相場分析をするにあたって、まず覚えておきたいのがトレンド分析です。
トレンド分析を読めることで、今後の相場動向のヒントを得ることができるのです。
3つのトレンド


相場は基本的に3つのトレンドで動いていくといわれています。
- 上昇トレンド
- 下降トレンド
- 横ばいトレンド(レンジ相場)
※横ばいトレンドはレンジ相場といいます。
例えば……
「上昇トレンドで推移していて、まだまだ上がりそうだから買いだな。」
あるいは……
「横に動いているな、しばらく様子を見ることにしよう。」
などとトレンドに沿ってトレードしていけるのです。



でも、今が上昇トレンドかレンジ相場なのかどうやって見極めるの?



たしかにそうだね!
じゃあ、トレンドを読む方法をいくつか紹介していこう。
サポート・レジスタンスライン
トレンドを読むのに、最も一般的に使われているのが「サポートライン」と「レジスタンスライン」です。
サポートラインとは


英語のsupportを意味するラインで、価格が上に反発するラインのことをいいます。下降している相場がこのラインに触れると反発して上昇する傾向にあります。
相場が下がろうとするのをここで支える役割を果たしているため、日本語で支持線と呼ばれています。
レジスタンスラインとは


英語のresistanceを意味するラインで、価格が下に反落するラインのことをいいます。上昇した相場は、このラインに触れると反発して下落する傾向にあります。
相場が上がろうとする時にここで抵抗を受けるため、日本語で抵抗線と呼ばれています。
サポート・レジスタンスでトレンドを読む


サポート・レジスタンスラインを引くことによって、
- サポートラインにくると価格は上に反発 → 上昇トレンドが始まる
- レジスタンスラインにくると価格は下に反転 → 下降トレンドが始まる
と目安になるのですね。
つまり、レジスタンスラインは上昇トレンドが下降トレンドに変わるポイント。
サポートラインは下降トレンドが上昇トレンドに変わるポイントとして判断することができます。
トレンド転換の例


上図チャートのように、サポートラインとレジスタンスラインの間で上昇トレンドと下降トレンドが繰り返されるのです。
サポート・レジスタンスでレンジ相場を読む
サポートラインとレジスタンスラインは、レンジ相場を分析するのにも使えます。


価格に変動がなく横ばいに推移している時は、上下にサポート・レジスタンスラインを引いてレンジ相場が継続するかどうかを判断することができます。
上下水平に引いたサポート・レジスタンス内で価格が行ったり来たりする間は、レンジ相場が継続していると判断することができるのです。
レンジ相場から上昇トレンドに転換


例えば、レンジ相場にある価格が、上のライン(レジスタンスライン)を上に抜けると、上昇トレンドが始まる可能性があると判断することができます。
レンジ相場から下降トレンドに転換


例えば、レンジ相場にある価格が下のライン(サポートライン)を下に抜けると、下降トレンドが始まる可能性があると判断することができます。
トレンド・チャネルライン
次に、トレンドの方向性を分析するのに役立つのが「トレンドライン」と「チャネルライン」です。
トレンドライン


相場が上昇・下降にある時に、高値と安値の位置に引いた斜めの線のことです。
トレンドが形成されると、トレンドラインに沿って相場は動いていく傾向にあります。
上昇トレンド中は安値のライン(下のライン)か、下降トレンド中は高値のライン(上のライン)に線を引いてトレンドを読みます。
- 上昇トレンドでは安値の位置にラインを引く
- 下降トレンドでは高値の位置にラインを引く
トレンドラインに沿って相場が動いている限り、トレンドは継続していると見ることができます。
もし、トレンドラインからローソク足がはみ出したり、ラインが機能していない場合はトレンドが転換していると見ることができるのです。
トレンドが継続するかを見極める方法
上昇トレンドが継続


上図チャートでは、安値に引いた上向きのトレンドラインに沿って相場が動いていますね。これは、上昇トレンドが継続しているように見ることができます。
下降トレンドが継続


下降トレンドの場合も同様、高値にトレンドラインを引いて継続するかどうかを見極めることができます。
トレンドラインでトレンド転換を見極める方法
上昇トレンドの場合


上昇トレンドに引いたトレンドラインを下に抜けた合は、上昇トレンドから下降トレンドに転換する可能性が高いと判断することができます。
下降トレンドの場合


下降トレンドでは、高値に引いたトレンドラインを上に抜けると、下降トレンドから上昇トレンドに転換する可能性が高いと判断することができます。
チャネルライン


高値と安値と両方に平行線を引いたものです。
トレンドラインを上と下に2本引いたイメージです。チャネルラインはトレンドラインと同じように使っていきます。
チャネルラインを使うことでトレンドが継続するかどうかを見たり、トレンド転換のタイミングをさらに細かく見ることができます。
トレンドの継続を見る方法


上下2つのライン(チャネルライン)の中で動いている場合は、トレンドが継続しているかどうかを判断することができます。
トレンド転換のタイミングを計る方法
上昇トレンドの場合


上昇トレンドの場合はチャネルラインの下のラインを抜けると、下降トレンドが始まると判断することができます。
下降トレンドの場合


下降トレンドの場合はチャネルラインの上のラインを抜けると、上昇トレンドが始まると判断することができます。



サポートライン・レジスタンスラインやトレンドライン、チャネルラインを使えば上昇トレンドや下降トレンドが読みやすくなるから使ってみてね。
実際にエントリーポイントを見つける方法


大まかなトレンドの流れが把握できたら、次にどのタイミングでポジションを持てばいいのかを考えていきましょう。
エントリーポイントの見つけ方
エントリーポイントを見つける方法は、まずは現在のトレンドの方向性を分析して、今後どっちの方向に進む可能性があるかを考えていくことです。
- トレンドがこのまま継続する
- トレンドがこれから転換する
- どちらともいえない
相場は基本的にこの3つの流れからエントリーポイントを考えていきます。
エントリーポイントの例
サポート・レジスタンスラインやトレンド・チャネルラインを使えば、エントリーポイントが探しやすくなります。
サポート・レジスタンスラインでエントリーポイントを探す
サポートで反発したら買いエントリー


例えば、レジスタンスラインから下降してきた相場が、下のライン(サポートライン)に触れて反発上昇したら上昇トレンドへ転換すると想定できますね。
ラインを抜けることなく反発上昇するのをしっかりと確認したタイミングで「買いエントリー」することができます。
※ローソク足が確定するまでしっかりと待ってからエントリーしてきましょう。
レジスタンスで反発したら売りエントリー


上のライン(レジスタンスライン)に価格が近づいた時は、このラインでもし反発して下落するのであればエントリーポイントを計ることができます。
ラインで反発して完全に下に向かうのを確認したら「売りエントリー」することができます。
※同じくローソク足が確定するまでしっかりと待ってからエントリーしてきましょう。
なぜ、ローソク足確定するまでエントリーしてはいけないのかの重要性に関しては、こちらの動画で詳しく解説しています。
トレンドラインを引いてトレンドの継続を判断することもできる


上下に2つ(サポートとレジスタンス)のラインを引いておき、そしてトレンドライン(斜めのライン)も1つ引いておきます。
初めにサポートライン(下ライン)で反発して上昇したとします。
トレンドライン(斜めのライン)で反発する限り、あらかじめ引いたレジスタンスライン(上ライン)まで上昇するかもしれないと判断することができます。
トレンドライン(斜めのライン)で何度も反発した時に「買いエントリー」をしてレジスタンスライン(上ライン)で利益確定を狙うことができます。
トレンド・チャネルラインでエントリーポイントを探す
トレンドラインもチャネルラインも、エントリーポイントを探す考え方は基本的に同じになります。
上のラインを抜けたら買いエントリー


下降トレンドが継続している時はチャネルラインを引いておき、エントリーのタイミングを待ちます。
完全に上に抜けるのを確認したら「買いエントリー」することができます。
反対に完全に下に抜けるのを確認したら「売りエントリー」を判断することができます。
下のラインを抜けたら売りエントリー


先ほどとは反対に、上昇トレンドが継続している時はチャネルラインを引いておき、エントリーのタイミングを待ちます。
完全に下に抜けるのを確認したら「売りエントリー」することができます。
反対に完全に上に抜けるのを確認したら「買いエントリー」を判断することができます。
利益確定方法と損切り方法を解説


さて、エントリーした後に悩むのが利益確定のタイミングです。
どうやって利益確定していけばいいのでしょうか。
利益確定のやり方・考え方
利益確定のタイミングは、3つのパターンがあります。
①値幅・pipsで決める
- 中長期 → じっくりと大きな利益を狙う(500pips~1000pips程度)
- スイング → そこそこの利益を狙う(100pips~300pips程度)
- 短期 → 小さな利益をまずは確実に狙う(10pips~50pips程度)
②資金に対して利益額を決める
- 資金の2%にする → 10万円の資金なら2000円
- 資金の4%にする → 10万円の資金なら4000円
- 資金の6%にする → 10万円の資金なら6000円
③テクニカルを目安に決める
テクニカル(チャート分析)のサインを目安に決める方法もあります。


サポート・レジスタンスラインやトレンド・チャネルラインで、トレンド転換のサインが出るのを目安に利益確定をすることもできます。
損切りのやり方・考え方
最後に、FXトレードで押さえておきたいのが損切りです。
相場が予想と反対の方向に進んだ時には、どこかのタイミングで損切りをしなければなりません。
あらかじめ「損切りルール」を決めておく必要があります。
※基本的には利益確定と同じ考え方になります
損切りルールを決める方法
理想は、反対に進んだ! と認識した時点での損切りですが、投資スタイルによっても判断はさまざまです。
- 値幅・pipsで決める(50pips反対に動いたら損切り)
- 資金に対して損失額を決める(10万円の資金で2%になったら損切り→2000円)
- テクニカルを目安に決める(サポートラインを下に抜けたら損切り)
など、それぞれにとって許容できる範囲で損切りルールを決めておきましょう。
損切りの重要性
損失額が大きくなるほど、損切りのタイミングを失い、ロスカットまで突入してしまうことがあります。
FXトレードで生き残っていくために、損切りは最も重要なスキルだといっても過言ではありません。



FXで勝ち続けるために大切なので、損切りをマスターすることなんだ。
だから損切りは100%実行できるようにしっかりと練習していこう!
利益確定・損切りを決めてからエントリーしよう


FXはエントリーしてするのは簡単なのですが、どこで利益確定すればいいのか?どこで損切りすればいいのか?わからずにトレードしている人がかなり多いのです。
利益確定ポイントや損切りポイントが決まっていない時点でトレードするのはかなり危険な行為なので、しっかりと利益確定ポイントと損切りポイントを決めてからエントリーするようにしましょう。