「チャートを見ても分からない…」これは誰もが通る道です。
チャートを読めるようになるためテクニカル分析を学ぼうとしても、覚えることが多すぎて壁にぶつかることになるでしょう。
そもそも仕事をしている方はFXの勉強にそこまで時間を割けないですよね。
では効率的に勉強するためにはどうしたらいいでしょうか?
今回はテクニカル分析を効率的に習得するためのポイントをお伝えしていきます。
FXのテクニカル分析とは


そもそも、テクニカル分析ってどういう分析方法になるの?



為替の値動きを予測する方法には2種類あるんだ。そのうちの1つがテクニカル分析、これはチャートから値動きを予測する方法だよ。
為替の値動きの予測方法には、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の2つが存在します。
一方、ファンダメンタルズ分析は各国の財政状況や経済指標から経済の動向を分析する方法。大きな値動きの流れを予測する方法として用いられます。
ファンダメンタルズ分析にはかなりの知識量が必要であり、日々ニュースのチェックが欠かせません。
そのため分析の難易度が高いのが難点で、初心者には不向きです。
また短期で取引することが多いFXにはテクニカル分析がより適しているといえます。
FXのテクニカル分析の基礎知識



テクニカル分析の基礎知識をここでも学んでおきたいな。



分かった。それじゃテクニカル分析の基本となるところに軽く触れておこう。
チャートパターンから分析する
チャートパターンを覚えることで将来的な値動きを予測することが可能です。
まずは基本となるチャートパターンから覚えましょう。
ダブルトップ


ダブルトップは上昇トレンド終了のサイン。
前回の高値を上回れなかったことで、強い下落が発生します。
ダブルボトム


下降トレンドが上昇トレンドへ転換するサイン。
2つの安値が底を打って強く上昇に転じている状況です。
トリプルトップ


3つの高値が天井を打っている状況。
下落トレンドへの転換を示唆しています。
トリプルボトム


3つの安値が底を打って上昇トレンドに転じるサインです。
三角保ち合い


トレンド途中の押し目・戻り目で出現するサイン。
上昇トレンドの場合は、上値が抑えられている状況で安値を切り上げていく形状(アセンディング・トライアングル)となることが多いです。
アセンディング・トライアングルをブレイクすることでトレンドが継続する可能性が高いです。
フラッグ


フラッグはトレンドの途中で発生しやすいチャートパターン。
上昇トレンド中に発生する上昇フラッグは、上記チャートのように高値と安値を切り下げる形となります(下降フラッグの場合は高値と安値の切り上げ)。
アセンディング・トライアングルと同じく、フラッグをブレイクした場合はトレンドが継続する可能性が高いです。
ペナント


ペナントは高値と安値の差が徐々に縮小している状況。
注文が集中することで、急騰急落が起こる可能性が高くなります。
ウェッジ


ウェッジは天井・底で発生するサイン。
上昇トレンド中であればウェッジを下抜けすることで下降トレンドに転換する可能性が濃厚となります。
似ている形をしているチャートパターンも多くあるため、初めは違いを覚えるのが大変ですよね。
初心者の方はダブルトップやダブルボトムなど、覚えやすいチャートパターンから一つずつ習得していきましょう。
ラインを引いて分析する
水平ラインやトレンドラインを引いて分析することでエントリーポイントが明確になります。
水平ライン


トレンドライン


ラインを引くときは水平ラインであれば3か所以上、トレンドラインは2か所以上ローソク足が当たるように引くことがポイントです。




ラインを引くことで次の反発ポイントを予測できます。
過去チャートで検証しながら注目度の高いラインを引けるようになりましょう。
FXのテクニカル分析の勉強方法





テクニカル分析ってどうやって勉強したらいいのか分かんない。



確かに覚えることが多いから最初は大変だと思う。でも今はインターネットを使えば無料で学べるし、本もたくさん用意されているから簡単だよ。勉強を手助けしてくれるバックツールもあるからぜひ活用してみて。
1.ネットからテクニカル分析の基礎を習得する
まずはインターネットなどでテクニカル分析がどういったものなのかを学びましょう。
インターネットは無料で学べることが最大のメリット。


こういった無料セミナーを積極的に受けてみるのも良い勉強になるでしょう。
2.フォレックステスターを使って練習する
テクニカル分析の知識は入れるだけでなくアウトプットすることが重要。
アウトプットするためにバックテストを積極的におこないましょう。
バックテストとは、過去のチャートを使ってテクニカル分析や手法の有効性を確かめる作業のこと。
リアルトレードを始めるためには欠かせない作業です。
バックテストを本格的におこなうのであればバックテスト用のソフトを使いましょう。
有料(¥31,999~)ではありますが、高性能で使いやすく、何より日本語に対応しているのがこのツールの最大の特徴です。


無料で使える期間も用意されているので、一度このソフトを使って練習してみることをおすすめします。
ThinkTraderは無料でトレードが練習できる
「ThinkTrader」はMT4のような取引ツールとなりますが、バックテストツールとしても使えます。


日本語に対応していないため最初は慣れが必要ですが、余計なお金を使わずにテクニカル分析を練習できます。
FX検証ならスマホで検証可能
パソコンがないという人はスマホのアプリでもバックテストができます。
このアプリを使えばいつでも簡単にテクニカル分析の練習ができるのが最大のメリットです。


※iPhoneのみ対応
価格は120円とお手頃、スマホで練習している方はこのアプリをぜひ試してみてください。
スキルアップをするためには本を読むこもが重要
FXで勝てるようになるためには、インターネットの情報だけでなく本を読むことも大切。
インターネットの情報は基本的に無料という点がメリットですが、実際のところ信憑性に欠けていたり内容が薄かったりする場合もあります。
「どの本を読めばいいか分からない」方は次の章で紹介する本を読んでみてください。
読み終わるころにはチャートが今よりもっと読めるようになっていることでしょう。
FXのテクニカル分析を学べる本4冊を紹介





インターネットである程度学んだから、次は本を読んで勉強したいな!



それではテクニカル分析をしっかり学べる名著を紹介するよ。
世界一やさしい FXチャートの教科書1年生
著者の鈴木拓也さんは元三井住友銀行の為替ディーラー。
初心者向けのプロの詳しい解説が好評で、とても読みやすい内容になっています。
鈴木拓也『世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生』読了
— ししゃも著 (@shishamobooks) October 26, 2020
演習問題を解いてみて分析手法の理解が深められました。ですがやっぱり、実践が必要だと感じます。これを読めば、チャートの基本的な見方は理解できるようになると思いますね。(これしか読んでないので分かりませんが笑) pic.twitter.com/9vqE8hvcz7
テクニカル分析の基礎を学びたいなら、おすすめの一冊です。
FXデイトレード・スイングトレード
こちらはテクニカル分析だけでなくファンダメンタルズ分析についても書かれているFXの教科書的な本。
この本を読めばレンジ相場とトレンド相場の違いについて理解を深められるでしょう。
書籍「FXデイトレード・スイングトレード」 なかなか良書だと思います😊https://t.co/5mDAHKYbVf
— abc-FX (@abcfxcom) February 20, 2022
書籍に記述されているトレンド相場とレンジ相場を判断するMT4インジケーターを作成してみました🍀#FX #MT4 pic.twitter.com/9DStL29q9k
さらにFXの歴史や各通貨の特徴なども書かれているので、全般的な知識を学びたい方にもおすすめの本です。
FXスキャルピング――ティックチャートを駆使したプライスアクショントレード入門(ウィザードブックシリーズ)
こちらは世界的に有名なスキャルピングトレーダーである、ボブ・ボルマン氏によって書かれた本。
スキャルピングトレーダーを目指しているのであれば読むべき一冊といえます。
ボブボルマンのfxスキャルピングの手法の破壊力。凄すぎる…
— ユキ@fxとれーだー (@yyinv314) June 10, 2020
自分1分足でやってますけどチャンスありすぎて困る。
5分足スキャルの方より先に古い70tickの本を先に読むことをオススメします。5分足の方読んでも自分全くわからなかったwww んで70tickの方読んだらめっちゃハマりました。
まずはテクニカル分析の基本を習得してから読んだほうがよい一冊でしょう。
テクニカル分析22の技術
チャートの見方を学びたいならこちらの本がおすすめ。
エントリー方法も記載されているのでこれ一冊で取引が始められます。
気になる方は下記サイトよりチェックしましょう。
http://www.money-trade.jp/SL/ishin/skrc/breach/
なお、『テクニカル分析22の技術』は下記サイトより購入可能です。
テクニカル分析を習得してFXを始めよう





テクニカル分析って奥が深いのね。でも勉強していくうちに楽しくなってきた。



チャートが分析できるようになってくるととてもうれしいよね。インプットとアウトプットを繰り返すことでどんどんスキルアップしていこう。
テクニカル分析を学ぶならインプットとアウトプットのサイクルが最も重要。
ブログや本で知識を習得したら、今回ご紹介したバックテストツールで試してみることが大切です。
バックテストツールで良い結果が得られたら、リアルトレードを始めてみましょう。